松村前会長の後を引き継ぎ、会長に就任いたしました。コロナ禍から、アフターコロナに向かって社会が動き出している中、会員各位のご協力を得て、学会活動の活性化やさらなる発展に尽くしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今回の新型コロナ禍だけでなく、気候変動やAIの急速な進展など、私たちの生活や社会そのものを大きく変えうる様々な課題が積みあがっております。そのような状況で、会長就任に当たり、いくつか所信を述べさせていただきます。
学会の活性化には、学会誌の充実が不可欠です。読んでもらえる、信頼して頂ける学会誌として充実させたいと思います。和文誌・英文誌へのいっそうの投稿をお願い致します。どちらもオンラインジャーナルとして、世界へ発信しております。 一方、森林計画学会の取り扱う分野は、行政や林業経営等の現場における具体的な課題だけではなく、スマート林業などに示されているような先端技術を利用した新たな森林産業の基盤を担う技術変革にまで及びます。森林計画学会誌で公表された研究成果を現場で活用していただくため、行政や民間などへの研究情報の提供についても検討していきたいと考えています。
もうひとつの学会活性化の柱は、研究発表などを通じた意見交換・情報交換にあると考えます。コロナ禍で進展したオンライン・シンポ等にも利点はありますが、対面ならではの意見交換・情報交換にもオンラインにはない利点があります。それぞれの利点を生かし、会員間の意見交換・情報交換が活発に行えるよう学会活性化を進めたいと考えています。
上記の他にも、国際研究集会の開催について日韓台の森林計画分野の研究者を中心にSustainable Forest Ecosystem Management (略してSFEM)が持ち回りで開催されるようになっており、これに積極的に関わって参ります。また若手研究者が周辺分野の方々と共同で現地検討会・ワークショップ・勉強会等を開催する動きも定着しつつあり、引き続きこれらを学会として支援して参ります。
また、学会もその機能と運営を常に見直していく必要があります。前期の常任理事の方々が検討・見直しされたことも含め、学会活動と運営事務体制の見直しは引き続き進めていきたいと思います。ただ、これらは学会活動の効率化・活性化が前提ですので、引き続き検討を行いつつ改善に努めたいと思います。
会員各位には、学会誌への投稿や各種集会への参加、運営改革への提言などを通じて学会活動をもり立てて下さいますよう切にお願い申し上げます。
2023年 4月
名古屋大学 山本一清
森林計画学会は森林および林業の計画に関わる理論および技術の発展と普及をはかるため,会員間の連絡をはかり,利用者に対する援助を行うことを目的としています。
本会の対象とする分野は,森林の測定技術,数学および統計的手法,情報処理法,森林の機能評価法,森林資源の育成,経営管理手法,森林施業論等です。
本会は会員の皆様へのサービス事業として次の事業を行っています。
1.研究会の開催
2.共同研究
3.他学会,そのほか関係諸団体との協力および交流
4.会誌・学会ニュース・会員名簿・書籍等の発行
5.会員の顕著な研究業績の表彰および他団体への表彰堆薦
6.その他,本会の目的を達成するために必要な事業
日時 | 内容 | 場所 |
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3月末 | 春季シンポジウム・総会 | その年の日本森林学会大会会場 |
夏季 | 日台韓間シンポジウム | 日、台、韓で毎年持ち回り開催 |
随時 | 数理統計、計測技術等の研究集会 | 大学、研究機関等 |
〒305-8687
茨城県つくば市松の里1
国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所内
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